痛い中二病の記憶

24歳フリーター職歴証券会社。読んで味噌。

机をもらうための交渉術〜机がダンボールの男〜

いつだったか忘れてしまったが机を手にいれた。そもそも論で僕の家には机がなかった。じゃあどう過ごしていたっか言うと「僕の机はダンボール」だっただ。ダンボールでご飯を食べて、勉強をして、物を置いて過ごしていた。

これはやってみるとわかるけれど、死ぬほど安定感がない。でもそんな生活もやり続けると感覚が麻痺してくるのかダンボールにたいしてなにも感情を抱かなくなってくる、あくる日、就職するために勉強をしようと思い立ち勉強をしようと思った。しかし実際問題、ダンボールで勉強するのは死ぬほどやりづらい。図書館でやるのも限界がある。やはりここは机が必要だ。でも机なんて買うと引越しの時にめんどくさいのは目に見えてる。そもそも引越しの時にもってこなかったのは、持ってくるのがめんどくさいといういたって人間的な理由からだ。

ありとあらゆる知識と情報をおりまぜた結果、落ちている机を拾ってくるのが一番いいと考えた。そう決めてからはごみ捨て場に机が落ちていないかを調べるために注意を走らせるようになった。そしてあった!そいつは暑い日差しのふりそそぐ炎天下の日差しの中にあった。わりときれいなベージュの四つ折りの机だ。「これはもらいだ!」そう思った。しかしどうやらその机には処分したであろう人が粗大ごみに出したであろう粗大ごみシールが貼られていた。これを持って帰るのは犯罪だ。それはできない。市の担当部署に「捨ててある机をもらえないか」電話で問い合わせてみた。どうやら捨てた人の許可があればいいとのことだ。捨てた人の住所と名前は粗大ごみ処分シールに書かれている。「これは行くしかない…!」行動にGOサインが出たのだ。

 

ごみ捨て場から近くのアパートだった。正直実際に行くのはかなりビビったし、不安があった。しかしその不安よりも机を欲しいという物欲が勝っていた。いや机が必要という誠実さがあった。呼び出し輪を鳴らし、捨ててある机のことでお話がある旨を伝えて、出てきてもらった。誠実に正直に机をいただきたいという旨を伝えた。すると特に悩むでもなく「いいですよ」という許可をいただいた。ありがとうございますとお礼を伝えると、私は机を抱えて帰って行ったのでしためでたしめでたし。

 

机を手に入れてわかったのは「机超便利!机安定感はんぱない!」ということだった。机は最高だ。なにより足を伸ばしてご飯を食べられる。四つ足最高!さすが営業の会社に入って、営業をせずに会社を去った男の交渉術は素晴らしい。この一件でわかったことは「机が手に入るかどうかは交渉術とは関係なく、捨ててあるのを見つけられるかどうかの運の要素が強い」ということだ。みんなも机を他人から譲ってもらう時は運に任せよう。