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痛い中二病の記憶

24歳フリーター職歴証券会社。読んで味噌。

上京って言葉が嫌だった

大学時代から東京に住んでみたかった。いや、高校時代からだろう。とりあえず法政大学あたりに行こうとしていた。でも近大に年越し前に受かったから、もう面倒くさくなった。とっとと受験を終わらしたかった。教員への復讐の思いもあった。

 

そもそも上京っていう言葉が嫌いだった。なんでただ単に生まれた場所が地方というだけで田舎者という恥ずかしい扱いを受けないといけないのか理解できなかった。そんなの当人にはどうしようもできないじゃないか。

 

それで結局大阪に住むことになった。大阪に住んだことは僕の人生にとって最高の出来事だった。全てが変わった、人生が変わった。地元での人間関係が煩わしかった僕は大阪に行っても不要な人間関係を作らないようにしようと思っていた。それがその時の大間違いであり、今の幸運である。

 

大学で友達を作る気がない僕はずっと受け身だった。当然友達はできずにいた。そうすると実家にいた時には感じたことのない孤独感を感じた。大学に通うのが嫌になってきた。講義はつまらないし、大学はつまらないし。もう大学に行く理由はなかった。

 

その時あたり(多分夏の前)から大学受験をし直そうとしようとしていた。国立をちゃんと受験して自分のちっぽけなプライドを保とうとしていた。確か埼玉大学を受けようか考えていた。東京に行くのが怖かったし、大阪で上手くいってなかった自分には無理だと思っていた。

 

でもそんな弱い意思での勉強は長くは続かなかった。大学は夏休み前にはほとんど行けなかった。何をしていたかの記憶はほとんどない。多分大阪の都市部(なんば、天王寺、梅田)あたりに自転車で通っていたと思う。この都市部まで自転車で行くという暴挙とも思える行為のおかげで今後の都市部での移動方法は自転車という常識が自分の中に確立された。電車の煩わしい乗り換えも、満員電車も、立ち席も、電車賃も必要なくなった。道は覚えるし、寄り道はできるし、なにより自転車で颯爽とかけるのは楽しい。

 

それはさておき、大学の前期をなんとかやりすごした。夏休みが来る前に休んでた。だが行くから成績が送られてきた。履修27単位中、18単位認定。今思うと、この成績だったらまあ後期20単位ぐらいとったら問題なかったと思う。でも当時の自分にはそんな先なんて見えてはいなかった。もう後期をやりきれる力は残されていないと思った。その考えは的中した。後期が始まった。1週間ぐらいでもう嫌になった。家族と大学の先生との相談の結果。後期の休学が認められた。なにを話したかと言うと、ほぼ文句しか話していなかったと思う。後期はまるまる休学が認められたから学費は払わなくてよかった。これが地獄の始まりだった。この時は想像もできなかった。ようやく休めると思った。これで解放されると思った。

 

そこからの記憶は本当に思い出しにくい。確かに自分の体に記録されているはずなのに。孤独、本当の孤独を思い知らされた時間だった。

 

9月中はなにをしていたかわからない。多分大阪府立中央図書館で勉強していたと思う。当時の僕は田舎から大阪に来てコンプレックスばかりだった。なにひとつ自分に自信がなかった。とにかく自分の殻に閉じこもって生きていた。ちっぽけなプライドだけは抱えていた。

 

10月はよく淀川とか梅田に行っていた。とりあえず朝起きたら梅田に行っていたと思う。淀川にいたら誰かが話しかけてくれるかもと当時は淡い期待を持っていた。なんでこんな幻想を持っていたのか謎だった。ロックがかっこいいと思っていた時代だったから誰かにバンドにでも誘われるかもと思っていた。

 

そしてふと思った。まだ10月だ。3月まで休学だ。まだまだ長いぞ。このころ大学に復学しようかなとも思った。

「いまならまだ間に合う」

でも行動を起こすまでにはいたらなかった。

 

10月はひたすら秋アニメを見ていた。この時期に見たアニメはいまでも僕の大好きなアニメだ。とりあえず健康的に朝起きてカレーパンとデニッシュクロックみたいなのを買ってきて食べていた。太ってきたからダイエットを始めた。1日1食の生活を始めた。けっこー痩せた。

 

11月。徹底的に遊んでやると開き直った。64を安くで買って、レトロゲームをやりこんだ。それもずっとあそべるようなゲームではなかったし、罪悪感からやめてしまった。もうこの時期なるとうすうす感じていた。僕は大学へ通えなくなったニートなんだなと。このころ孤独がズキズキ痛み出してきた。辛くて辛くてしかたないけど、自分に自信がないからどうしようもない。もう辛いしダメだから自殺しようと思った。淀川に行った。飛び降りて溺れ死んでやろうと思った。でもやっぱりダメだった。怖くて死ねないんだ。痛いのは怖い。自分がいなくなるとかが怖いとかじゃなく、飛び降りるだけの行動力がない。死ねないことがわかってしまった。もうこの苦しみから逃れる方法はない。逃げ場がなくなると苦しむしかない。

 

毎日毎日苦しくて仕方ない。あれほど嫌いだった地元の生活でさえマシだったと理解できた。この時期に気づいた。

 

「ああ、そうか。俺は失敗したんだな」

 

初めて自己否定をした。今までは人のせいにできたけど、大学でのことは全部自分のせいだ。だって下宿なんだから。

 

そこからすこしずつ自分を変えようと思った。ワックスを初めて買ってみたりした。でもそれぐらいしかしてなかった。意識改革はしていと思う。

 

でも時間は流れない。12月になった時にはもう完全に病んでた。大学には馴染めないし。1月の時点ではもうどうにかなりそうだった。こんなに苦しい目にあうのかと。孤独。2月3月のことは覚えていない。

そして大学に留年した。復学して人生が変わった。疲れた、また今度。

 

王子に住めて初めて東京を好きになれた、心の東京デビューだ。